レトフ S.231

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モデルは KP MODEL製 1/72

1933年、レトフ社はS.231の試作機を2種類作ってテストした。 構造はいずれも鋼管骨組みに羽布張りであった。 エンジンはイギリスのブリストル.マーキュリーⅣ-S2(560馬力)を装備していた。 当時の戦闘機の標準武装であった機関銃2挺に対し、S.231の最初の機体は7.92mm機関銃を4挺、上側の主翼に、2番目の機体は下側の主翼にとりつけていた。 量産型は25機が作られ、そのうちの7機が1936年に市民戦争下のスペインに送られ、共和国軍側で戦線に投入された。 しかし現地での組み立てがよくなかったので、戦闘で破壊されたものは2機だけで、残りはすべて事故で失われてしまった。 その後、さらに12機がスペインに送り込まれたがその活動ぶりは不明である。 1939年2月に残存機はすべてフランコ軍の手に落ちるのを防ぐために破壊された。

 
性能諸元(S.231)

形式: 戦闘機  エンジン:ブリストル.マーキュリーⅣ S2空冷 560馬力 武装:7.7mm 機関銃4挺 最大速度: 230km/時(海面) 上昇時間: 8分28秒(5,000mまで) 上昇限度: 9,000m 航続距離: 450km 自重: 1,280kg、全備重量: 1,770kg 全幅: 10.06m 全長: 7.85m 生産台数: 25

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998