F.K.58の初飛行は1938年9月、設計完了からわずか2ヶ月後のことであった。 木金混合の構造でエンジンはイスパノ.スイザ 14Aa 空冷1,080馬力であった。 10月にはフランス空軍当局の前でデモンストレーションを行い、これに印象づけられたフランスは50機を発注した。 フランスへの引渡しは1939年1月から始まり、9月めでには18機が引き渡された。 これらのうち11機はノ-ム.ローヌエンジンを搭載し、残りはイスパノ.スイザエンジンであった。 一方オランダ空軍は1939年3月に40機を発注した。 これはブリストル.トーラスエンジン搭載のものであった。 結果的にはコールホーヴェン社はフランスに納入した18機以外は完成させることができなかった。 フランスに引き渡された機体は本土防衛の任務についたが、主たるパイロットは亡命ポーランド人であった。 彼らは「機体はオランダ製、エンジンはフランス製、機関銃はベルギー製、パイロットはポーランド人、そして飛ぶのはフランスの上空」といって面白がった。
この戦闘機隊は数機ずつに分かれフランスのいくつかの都市の防衛に当たったが活動の記録は残っていない。
形式: 迎撃戦闘機 エンジン:ノ-ム.ローヌ 14N39 液冷1,030馬力 最大速度: 475km/時(高度 5,000m) 巡航速度 430km/時 航続距離:750km 上昇時間:7分12秒(5,000mまで) 上昇限度:10,000m 自重:1,930kg 全備重量:2,750kg 全幅:11.0m 全長:8.7m 武装:7.9mm 機関銃4挺、 生産台数:20
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 William Green “War Plane of The Second World War Vol.3” Doubleday & Company, 1960 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare Vol.9” Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 O.G.Thetford & H.J.Cooper “Aircraft of the Fighting Powers”