フォッカー C.XI-W

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モデルは CZECH MASTER製
レジンキット

艦艇搭載あるいは沿岸基地から発進する水上偵察機として1934年に設計された。 要求仕様にはカタパルト発射が強調されていたが奇妙なことにオランダにはカタパルトを備えた艦艇は1隻の巡洋艦デ.ロイテルがあるのみであった。 C.XI-Wは翼は木製骨組みに羽布張り、胴体は溶接鋼管の骨組みで羽布張りという典型的なフォッカーの構造であった。 エンジンはアメリカのライト.サイクロン SR-1820-F52またはイギリスのブリストル.ペガサスIIIのいずれかを装備した。 初飛行は1935年7月、若干の変更の後C.XI-Wはオランダ海軍から正式採用となり、13機の発注を受けた。 部隊配備は1938年からで、そのほとんどは東インド方面に配備された。 1940年にオランダがドイツに占領されたとき最後のC.XI-Wはまだ工場にあったがイギリスに脱出することに成功、そこから船積みされて東インドに送られた。 日本との戦争が始まったとき東インド方面には8機のC.XI-Wがあり、偵察に使われたが、日本軍によるジャワ侵攻ですべて失われてしまった。

 
性能諸元(Fokker G.1A)

形式: 水上偵察機   エンジン:ブリストル.ペガサス空冷775馬力 武装:7.7mm 機関銃1挺、7.7mm 旋回式機関銃1挺、  最大速度: 280km/時(高度 1,750m)  巡航速度 235km/時  上昇時間:2分24秒(1,000mまで)   上昇限度:6,400m   航続距離:730km   自重:1,720kg   全備重量:2,550kg   全幅:13.0m  全長:10.4m  生産台数:14

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 William Green “War Plane of The Second World War Vol.6” Doubleday & Company, 1960 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare” Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998