フォッカー T.V

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モデルは CMK製 1/72
レジンキット

T.Vはアンソニー.フォッカーが設計した最後の爆撃機である。 1940年の時点ではオランダのすべての爆撃部隊はフォッカーT.Vで装備されており、侵攻してくるドイツ軍相手に勇敢に戦った。 T.Vは性能の面ではひけをとらなかったが、なにしろ数が違いすぎた。 ほどなくほとんどが失われてしまい、オランダが降伏したときには1機が残っているに過ぎなかった。 T.Vの初飛行は1938年、全木製の翼に鋼管骨組みに羽布張りの胴体という構造であった。 第一線への配備はその翌年からである。 全体的にはイギリス爆撃機の影響を受けたと見られるが尾部の円錐形の銃座は独特のものである。 フランス製のノ-ム.ローヌ14Nエンジンを搭載した型も検討され、性能が向上することが分かったが、フランス製のエンジンの生産が遅れこの型は量産にはいたらなかった。 東インド部隊でもマーチンB-10爆撃機の後継として使われた。 これらの機体はオレンジ色の三角のマークをつけている。

 
性能諸元(T.V)

形式: 中型爆撃機   エンジン: ブリストル.ペガサス空冷925馬力2基   最大速度:416km/時   巡航速度 345km/時  航続距離:1,630km 上昇時間: 2分30秒(1,000mまで)  上昇限度:7,700m   自重:4,640kg   全備重量:7,235kg   全幅:21.0m   全長:16.0m  武装:20mm機関砲1門、7.7mm 旋回式機関銃4挺、爆弾1,000kg 生産台数:16

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare” Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 O.G.Thetford & H.J.Cooper “Aircraft of the Fighting Powers”