ヌードウィン ノースマン

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モデルは MATCHBOX製

カナダでイギリスやアメリカの航空機をライセンス生産した例はいろいろあるが、ノースマンはカナダで独自に設計され第二次大戦で連合軍側で大量に使われた唯一の航空機である。 湖が多く気候の寒冷なカナダで使用に耐える汎用機として設計された。 車輪、スキー、水上機用のフロートが4本のボルトをはずすだけで簡単に交換できるようになっているのが特長である。 また10人乗りの座席は簡単にとりはずせ、貨物輸送にも適するようになっていた。 初飛行は1935年、カナダで生産されたライト R-975-1-3空冷9気筒エンジンを搭載していた。 いくつかのバージョンが作られ、カナダ連邦警察、カナダ空軍で使用された。 カナダ空軍ではイギリス連邦パイロット養成プログラムのもとで飛行訓練用として使われた。 1942年に入りより強力なプラットアンドホイットニーエンジンを搭載したものがアメリカ陸軍に採用され、C-64(後にUC-64に改称)として大量の発注を受けた。 ノースマンは金属製の骨組みに羽布張りの構造であった。 アメリカ陸軍には749機が納入され、うち3機はアメリカ海軍で使われ34機は武器貸与法に基づきカナダに供給された。 さらに26機が他の国々へ武器貸与法に基づき供給されている。  

 
性能諸元(Norseman)

形式: 汎用輸送機  エンジン: プラットアンドホイットニー R-1340-AN-1空冷600馬力 最大速度: 266km/時(高度 1,525m) 航続距離: 966km  上昇限度: 5,182m 全備重量: 3,357kg 全幅: 15.75m 全長: 9.68m 生産台数: 918

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 William Green “War Plane of The Second World War Vol.5” Doubleday & Company, 1960 Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 F.G. Swanborough “United States Military Aircraft since 1909” Putnam 1963