カナダはイギリス連邦の一員として第二次大戦に参加したが、カナダそのものは大洋に遮られ、しかも強大なアメリカが隣国であることから侵略される恐れがきわめて少ないことから国防の意識は希薄であった。 航空機産業はイギリス、アメリカのいわば下請けとして発達し、独自開発のものは少ない。 第二次大戦後アブロ.カナダ社が独自開発したCF-105戦闘機は当時の世界水準をはるかに上回るものとして注目を集めたが、なぜか突然開発の中止命令が下され、試作機ならびに資料すべてが破棄処分され、写真すら残されていないという異常な事態になり物議をかもしたこともある。 自国戦闘機を売り込みたいというアメリカの圧力に屈したといううわさがもっぱらであるが詳細は不明のままである。