ブレゲー 19  

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モデルは HITKIT製 1/72
機体マークはトルコ空軍

複座の偵察兼爆撃機として設計され、1921年のパリ航空展覧会でその姿を現した。 初飛行は1922年3月、生産開始は1925年。 胴体はジュラルミンの骨組みに、操縦席の前半はジュラルミン板張り、後半は羽布張りであった。 主翼は羽布張りであった。 フランス空軍への就役は偵察機型が1924年、爆撃機型は1926年から、シリア、モロッコにおける部族反乱の鎮圧に使われたほか長年フランス空軍の偵察爆撃部隊の中核となって活躍した。 一方ブレゲー社は外国市場にも力を入れ、1925年から1932年に渡って400機がユーゴスラビア に輸出された。 その一部は1941年にユーゴスラビアがドイツの侵略を受けたときに戦っている。 スペインでもライセンス生産を行い、127機を生産して1936年に起こった市民戦争ではフランコ軍と共和国軍の両方の側で使われている。 ルーマニアが108機、トルコが20機を購入したほか、ポーランドにも250機が輸出され、1939年のドイツの侵攻が始まる直前まで第一線に就役していた。 また中国が購入した74機は日本軍を相手に戦っている。 日本の中島飛行機が本機を2機購入し、ライセンス生産を計画したが実現しなかった。

 
性能諸元(Br-19B2)

形式: 偵察爆撃機 エンジン:イスパノ.スイザ 12Hb液冷12気筒 500馬力 武装:7.7mm 固定式機関銃1挺 7.7mm 旋回式機関銃1挺 爆弾 440kg、 最大速度:230km/時(高度3,000m) 上昇限度: 6,700m 航続距離: 800km 自重:2,200kg、全備重量:3,450kg 全幅:14.83m 全長: 9.5m 生産台数: 約1,500

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Ed.: David Donald “Encyclopedia of World Aircraft” Prospero Books 1999 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare” Vol.4 Michael Sharpe “Biplanes,Triplanes and Seaplanes” Prospero Books, 2000 William Green & Gordon Swanborough “Flying Colors” Salamander Books Ltd.,London, 1981 MACH 1 (l’encycropedie de l’aviation) Vol.2 Editions Atlas