フランスの中型爆撃機である。 Leo45シリーズは1934年にフランス空軍から出された双発爆撃機の仕様に基づいて計画された。 目標は乗員4人、爆弾1,200kgを搭載して長大な航続距離を持ち、しかも十分な防御火器を備えるということであった。 リオレオリビエール社の計画は単葉全金属製で可動部のみ羽布張の構造であった。 いささか太った感じの見かけでではあったが実際は速度が速く操縦性もよくアミオ150、ラテコアール570などといった競争相手に勝って選ばれ1937年1月に初飛行にこぎつけた。 その5週間後フランスの航空産業国営化の方針によってリオレオリビエール社はSNCASE社に併合された。 テストは続けられいくつかの修正はあったが最大の問題はエンジン(イスパノスイザ 14AA 14気筒1080馬力)で結局これは馬力は若干少ないがもっと信頼性のあるノーム.ローヌ14N20/21 14気筒エンジンに取り替えられ飛行機の型式もLeO451-01に変更された。
テストが続行される一方で段階的に合計165機が発注された。 武装は機首に7.5mm機関銃1挺、胴体後部上方に1門のイスパノスイザ20mm機関砲、胴体下部に引っ込み式の7.7mm機関銃座が設けられた。 爆弾搭載量は2,000kgであった。
量産機の第一号が飛行したのは1939年3月。 第一線への配備はその年の半ばから始まった。 搭載エンジンは1,140馬力のノーム.ローヌ製の14N48/49である。 ギリシャから12機の発注を受けたがこれらは結局実現しなかった。
第二次世界大戦が勃発した時点で稼働できるLeO451は5機だけであったが1940年5月までには10の部隊に配備されていた。 ドイツ軍のフランス侵攻時は低空爆撃や夜間爆撃に使用されたが結局は大損害をこうむり、90機以上がドイツ軍に捕獲されている。 数機は1950年代まで使われている。
形式: 中型爆撃機 エンジン: ノーム.ローヌ 14N48/49空冷1,140馬力 最大速度:365km/時(海面),480km/時(高度 4,800m) 巡航速度 372km/時 航続距離:2,900km 上昇時間:14分(5,000mまで) 上昇限度:9,000m 自重:7,530kg 全備重量:11,398kg 全幅:22.52m 全長:17.17m 武装:イスパノ.スイザ 20mm機関砲1門、7.7mm 機関銃2挺、爆弾2,000kg 生産台数: 584
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977
William Green “War Plane of The Second World War Vol.8” Doubleday & Company, 1960
Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare Vol.16”
Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998
Andre Van Haute “Pictorial History of the French Air Force” Ian Allen , London 1974