SNCAO C.A.O. 200

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モデルは DUJIN製 1/72
レジンキット

新しく合併してできた国有会社SNCAOのもとのニューポールの工場で作られたC.A.O.200は同社のNi-161戦闘機の発展型である。 ドヴォアチンD-520との競争で設計されたもので1938年のパリ航空展覧会に実物模型が出品された。 830馬力のイスパノ.スイザ 12Y-31エンジンを搭載した試作1号機は1939年1月初飛行した。 30時間のテストを終えいくつかの変更が行われた後、8月に機体は中央テストセンターに送られた。 公式テストの結果は良好であったが、そのときには競合するドヴァチンD.520には量産命令が下っていた。 それでも評価を続けるためより強力なイスパノ.スイザ 12Y-51エンジンを搭載したものが12機が発注された。 新エンジンを搭載すれば高度5,500mで最高時速608kmを出す見込みであったが、1機も完成しないうちにフランスは降伏してしまった。 それまでにできていたC.A.O.200はヴィシー政権のもとで工場防衛の任務についたが実際の戦闘の記録は残っていない。

 
性能諸元(C.A.O 200)

形式: 迎撃戦闘機 エンジン: イスパノ.スイザ12Y-31液冷860馬力   最大速度: 445km/時(海面), 550km/時(高度 5,000m)   上昇時間: 7分50秒(6,000mまで)   上昇限度:11,000m   全備重量:2,500kg    全幅:9.5m    全長:8.9m    武装:20mm イスパノ.スイザ404 機関砲1門、7.5mm 機関銃2挺、  生産台数: 1

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 William Green “War Plane of The Second World War Vol.1” Doubleday & Company, 1960 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare Vol.5” MACH 1 (l’encycropedie de l’aviation) Vol.8 Editions Atlas Leonard Rosenthal “Nieuport 1909-1950” Collection Docavia Vo.38