フランス海軍の要求で、ロアール210の後継として計画されたもので、D-520戦闘機をベースにした水上戦闘機である。 D520の胴体に新しく設計された逆ガル翼を組み合わせ、二つのフロートを持ち、主翼の半分ほどのところから折畳式になっていた。 エンジンはイスパノ.スイザ 12Y-51液冷12気筒(1,100馬力)を搭載し、20mmのモーターカノン1門と7.5mm機関銃2挺を備えていた。 試作は1939年11月に始まり、1940年4月に完成したが、このころにはフランス海軍は本機に対する興味を失い、代わりに車輪をつけた艦上機型の試作機を2機D.790として発注した。 結局H.D.780は一度も飛ぶことがなかった。
形式: 単座水上戦闘機 エンジン: イスパノ.スイザ 12Y-51 液冷12気筒1,100馬力 最大速度:400km/時(海面), 442km/時(高度 2,000m) 航続距離:650km 上昇限度:10,000m 自重:2,091kg 全備重量:2,430kg 全幅:12.0m 全長:9.7m 武装:20mm機関銃1門、7.5mm 機関銃2挺、 生産台数: 1
William Green “War Plane of The Second World War Vol.5” Doubleday & Company, 1960 “ Air International “ April 1985