1935年にフランス空軍省から出された仕様に基づいて設計されたNi-160戦闘機は単葉で引っ込み脚を持ち、エンジンは690馬力のイスパノ.スイザ 12 Xcrsで当初は木製の2翔プロペラを駆動した。 武装は20mmのモーターカノンが1門に主翼に2挺の7.5mm機関銃を備えていた。 初飛行は1935年10月。 その後3翔のプロペラに換えられ、もとはまっすぐであった主翼が上半角つきのものに変えられた。 エンジンを860馬力のイスパノ.スイザ 12Ycrsに換え、尾翼に改造を施して型式名はNi-161となった。 Ni-161の飛行テストは1936年4月に始まったが、事故のため機体は失われてしまったため、その年のパリ航空展覧会には実物大模型が展示された。 次に作られた2機の試作機は高度4,000mで478kmの速度を記録し、同じ仕様に対して設計された競合他社機よりスピードが速いことが実証された。 1938年3月には可変ピッチプロペラを採用した試作3号機が作られたが、この時点では空軍当局はもっと新しい設計の戦闘機に関心が移り正式採用になる夢はついえてしまった。
形式: エンジン: イスパノスイザ 液冷860馬力 最大速度: 479km/時 上昇限度:11,247m 自重:1,754 kg 全備重量:2,421 kg 全幅:10.97m 全長:9.45m 武装:20mm機関砲1門、7.9mm 機関銃2挺 生産台数: 3
Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998
MACH 1 (l’encycropedie de l’aviation) Vol.7 Editions Atlas
Leonard Rosenthal “Nieuport 1909-1950” Collection Docavia Vo.38
Winter, William "Warplanes of the Nations" London: George G. Harrrup & Co., 1944