1928年にフランス空軍から出された仕様に基づいて開発された複座偵察機で初飛行は1929年2月。 全金属製で胴体を短くし、下側の翼、エンジン、尾部などすべて鋼鉄製のシャシに取り付けられ、きわめて頑丈な構造であった。 試作機は9機が作られ、そのうちの2機が1930年のパリ航空展覧会に出品された。 性能そのものはあまりよいとはいえなかったが、フランス空軍から85機の受注に成功し、1932年にはエンジンの馬力を向上させた改良型が45機受注した。 そのうち数機は後部座席を改造して軍高官の連絡機として使われた。 1932年には補助燃料タンクを装備した本機がアフリカからマダガスカルへの長距離飛行に成功している。
またベネズエラに15機、中国に6機が輸出されたほかブラジルにも小数機が売られている。
第二次大戦勃発時にはフランスの偵察部隊の三分の一以上がまだ本機で装備されていたが、偵察行動中に多くが撃墜され1939年の終わりまでにはすべて第一線から退いた。
形式: 偵察機 エンジン:イスパノ.スイザ 12Hb 液冷12気筒 500馬力 武装:7.7mm 固定式機関銃1挺 7.7mm旋回式機関銃1挺、 爆弾 120kg 最大速度:216km/時(海面) 上昇時間:29分(6,000mまで) 上昇限度:7,900m 航続距離:1,000km 自重:1,756kg 全備重量:2,893kg 全幅:17.01m 全長:9.76m 生産台数: 176
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Ed.: David Donald “Encyclopedia of World Aircraft” Prospero Books 1999 Charles Christienne & Pierre Lissarrague “A History of French Military Aviation” MACH 1 (l’encycropedie de l’aviation) Vol.2 Editions Atlas