ブレゲー ５２１ ビゼルト
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モデルは AEROVAC製 1/72
バキュームフォームキット
１９３１年、ブレゲー社はイギリスのショート社からその飛行艇カルカッタのライセンス生産権を取得した。 翌年、フランス海軍から出された長距離哨戒用飛行艇の仕様に応じてブレゲー社が示した設計案はカルカッタをもとにして開発した Br-521である。 構造は全金属製、乗員は８名、すべての燃料は下側の翼内に収容されていた。 初飛行は１９３３年９月。 公式テストは１９３４年１月に始まったが、フランス海軍はテストが終わる前に３機のサンプルを発注した。
当初のカルカッタから機首の銃座を取り払ったかわりに胴体後部側面に２個所の銃座を設け、さらに尾部にも銃座を追加したタイプが以後のスタンダードとなった。 量産型の引き渡しは１９３５年に始まり、１９４０年までに３１機が完成した。
すでに旧式化は明白であったが１９３１年９月、改良型の１２機がさらに発注されたものの後に３機に減らされた。 第二次大戦勃発時にはフランス海軍の５つの哨戒部隊が本機で装備され大西洋、地中海方面の哨戒任務についた。 フランス降伏後は２つの部隊だけが生き残ってヴィシー政権のもとで活動し、残りの部隊は解体された。 １９４２年以降はすべての機体がドイツに接収され、主に海上救助用として使われた。
形式： 長距離哨戒飛行艇 エンジン：ニョ－ム．ローヌ 14Kirs空冷 900馬力 x 3 武装：7.7mm 旋回式機関銃5挺 爆弾 300kg、 最大速度：243ｋｍ／時（高度1,000m） 巡航速度：165km/時 上昇時間：8分46秒（2,000mまで) 上昇限度：6,000ｍ 航続距離：3,000km 自重：9,470kg 全備重量：16,600kg 全幅：35.15ｍ 全長：20.48m 生産台数： 34
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Ed.: David Donald “Encyclopedia of World Aircraft” Prospero Books 1999 William Green “War Plane of The Second World War Vol.5” Doubleday & Company, 1960 Enzo Angelucci & Paolo Matricardi “World War 2 Airplanes”, Rand McNally, Chicago 1978 Michael Sharpe “Biplanes,Triplanes and Seaplanes” Prospero Books, 2000 Charles Christienne & Pierre Lissarrague “A History of French Military Aviation” MACH 1 (l’encycropedie de l’aviation) Vol.2 Editions Atlas “Air Enthusiast” No.86