C.A.M.S. 37

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モデルは DUJIN製 1/72
レジンキット

旧式化しながらも第二次大戦で使われた機体は多くあるが、C.A.M.S.37はそのなかでも最も古いうちに属する。 艦艇搭載用または沿岸用として設計されたもので、構造は全木製、初飛行は1926年である。 その年の終わりにフランス海軍から15機の発注を受け、そのすぐ後でトルコが7機を発注した。 試作機は1928年にフランス海軍に引き渡され訓練と標的曳航に使用された。 最初の第一線配備は1929年、巡洋艦ツールビルに搭載されたものである。 その翌年には戦艦エドガー.キネに配備されたのを始め、1935年までにはいくつかの巡洋艦に搭載された他、飛行訓練学校にも11機が配備されていた。 総生産台数は50機程度と少なかったものの、4座席の輸送機型、水陸両用型など15種類ものバージョンがあった。 その後、第一線機はもっと大型のC.A.M.S.55やロアール130に徐々に置き換えられ、C.A.M.S.37は訓練や連絡用といった後方任務に後退していたが、第二次大戦勃発とともに再び駆り出されて二つの部隊が編成され、フランス沿岸の哨戒にあたったが、フランス降伏後部隊は解体された。 インドシナ駐在部隊のC.A.M.S.37は1942年まで飛んでいたと伝えられる。

 
性能諸元(C.A.M.S. 37)

形式: 艦艇搭載偵察機  エンジン:ロレーヌ 12Ed空冷 450馬力   武装:7.7mm 旋回式機関銃2挺    最大速度:175km/時(海面)  上昇時間:19分0秒(2,000mまで)    上昇限度:3,400m    航続距離:800km    自重:2,170kg   全備重量:3,000kg    全幅:14.50m   全長:11.43m    生産台数:約50

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare” Vol.5 William Green “War Plane of The Second World War Vol.5” Doubleday & Company, 1960 Charles Christienne & Pierre Lissarrague “A History of French Military Aviation” MACH 1 (l’encycropedie de l’aviation) Vol.2 Editions Atlas