アンリオH.232は爆撃機搭乗員訓練のために開発されたものである。 アンリオ社(のちにSNACに統合)の戦闘爆撃機H.220の構造を簡略化し、軽量化を図った機種として再設計され1937年6月に初飛行した。 エンジンはサムソン6Af(液冷172馬力)2基である。 翌1938年に完成したH.231.01では230馬力になったサムソン(6Af-02)エンジンを搭載、型式名もH.232/02.01となった。
フランス空軍は最初40機のH.232.2を発注したが後に追加され合計57機に変更された。 1940年4月にH.232.2が就役し始め、爆撃機ブレゲ―693搭乗員のための訓練機として使われた。 納入数が35機になったところでフランスは降伏してしまい、22機がドイツ軍に接収されてしまった。 ドイツ軍はこれらを使う必要もなかったので一部はフィンランド軍に売却され、練習機として使われた。 残りは1942年ドイツ軍によりスクラップにされている。
形式: 偵察兼爆撃機 エンジン: ルノー6Q-02 空冷220馬力2基 最大速度:335km/時(高度 1,000m) 航続距離:1,200km 上昇限度:7,500m 自重:1,728kg 全備重量:2,260kg 全幅:12.76m 全長:8.55m 生産台数:35
MACH 1 (l’encycropedie de l’aviation) Vol.1 Editions Atlas
Charles Christienne & Pierre Lissarrague “A History of French Military Aviation”
Gunston,Bill "Famous Bombers of the Second World War" Doubleday