フェアリー バトル 

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モデルは AIRFIX製 1/72

バトルは登場したときは時代の最先端をいく存在でありながら4年後には空から一掃され、搭乗員はその名を聞くだけで身震いするということで歴史に名を残す存在となった。 機体の設計にはなんの問題もなかったが、ただ敵戦闘機の攻撃には無力に近かったのである。   複葉のホーカー.ハートの後継として英空軍から1933年に出された仕様P.27/32に応じて設計されたもので、金属製の流麗な機体を持ち時代の最先端をいく設計であった。 従来機より爆弾搭載量、後続距離は2倍、速度は5割増しという高性能であった。 本機は有名なロールス.ロイス.マーリンエンジンを搭載した最初の飛行機である。 当時としては破格の数量の受注を受け、イギリスのほかのどの機よりも生産の立ち上げは速かった。 1937年5月から一年の間に15の爆撃隊が本機で装備された。 第二次世界大戦勃発時には1000機以上が現役にありさらにポーランド、トルコ、ベルギーなどに輸出されていた。 1939年9月にはフランスに10の部隊が駐屯しており、翌年5月のドイツ軍侵攻時には激しく戦い甚大な損害を蒙った。 それまではバトルは第一線爆撃機として楽に通用すると信じられていた。 とくに1939年9月フランス上空で初めてのドイツ機撃墜をバトルの後部席銃手がやってのけた事実はこれを裏付けるものであった。 しかし翌年の5月、ドイツ軍のフランス侵攻作戦が始まるやこの考えは微塵に打ち砕かれてしまった。 最初の数日、セダンにあるドイツ軍先鋒架橋に対して71機のバトル部隊が攻撃、40機が帰らなかった。 その数日後バトルは第一線の爆撃任務から退いてしまった。 生産はその後も続き合計2419機に達した。 残余機ははカナダ、オーストラリアへ訓練機や標的曳航機として供与された。 

 
性能諸元(Battle Mk.3)

形式: 軽爆撃機   エンジン: ロールス.ロイス.マーリンIII 液冷1,440馬力   最大速度:338km/時(海面) 414km/時(高度 4,572m)   航続距離:1,609km   上昇時間:4分6秒(1,524mまで)   上昇限度:7,620m   自重:3,015kg   全備重量:4,895kg  全幅:16.46m   全長:12.90m   武装:7.7mm機関銃1挺、7.7mm 旋回式機関銃1挺、爆弾454kg   生産台数:2,203

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 William Green “War Plane of The Second World War Vol.5” Doubleday & Company, 1960 Enzo Angelucci & Paolo Matricardi “World War 2 Airplanes”, Rand McNally, Chicago 1978 Bill Gunston “Fighting Aircraft of World War 2”, Prentice Hall Press 1988 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare Vol.3” Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 Peter Lewis “The British Bomber since 1914” Putnam 1967 Owen Thetford “Aircraft of the Royal Air Force 1919-1958” H. A. Taylor “Fairey Aircraft since 1915” Putnam Aeronautical Books 1988