ブリストル ボンベイ 

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モデルは SANGER製 1/72
バキュームフォームキット

1931年に出された仕様C.26/31に応えて設計された兵員輸送兼爆撃機で主に中近東、インド方面での使用を目的とされた。 ある意味ではドイツのユンカ―スJU-52に相当するもので、完全装備の兵員24人を収容できた。 あるいは900kg爆弾を搭載して爆撃もできた。 防御火器は機種と尾部に7.7mmヴィッカース機関銃1挺ずつの動力銃座を備えていた。 初飛行は1935年6月、。 テストの後いくつかの改良をほどこしエンジンをより強力なブリストル.ペガサス XXII(1,010馬力)に換装したものが量産型としてイギリス空軍から50機の発注を受けた。 しかしブリストルは当時ブレニム爆撃機の生産で手一杯であったのでボンベイの生産はショート社に委託された。 量産第一号機は1939年3月に飛行、その年の9月にはエジプト駐在の部隊に配備されたのを初めとして主に北アフリカ、イタリア方面で輸送あるいは夜間爆撃に使われた。 少数機はイギリス本土でも使われ、フランスに駐在するイギリス軍への物資輸送に従事した。 1940年6月にはフランスの諜報部員が放棄されていたボンベイを発見、尾輪が壊れていたのにもかかわらず離陸に成功、15人のレジスタンス闘士をイギリスまで運ぶことに成功している。 1941年に連合軍の空挺部隊を始めてイタリアに降下させている。 1944年8月には前線から退き、オーストラリア軍に供与され、そこで負傷兵の搬送部隊を編成して活躍した。

 
性能諸元(Bombay)

形式: 爆撃兼輸送機   エンジン:ブリストル.ペガサス XXII 1,010馬力2基  武装:7.7mm 旋回式機関銃2挺、爆弾 907kg  最大速度:309km/時(高度1,981m) 巡航速度 257km/時  海面上昇率 229m/分   上昇限度:7,620m 自重:6,260kg   全備重量:9,072kg  全幅:29.18m   全長:21.11m  生産台数:51

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare Vol.4” Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 C.H. Barnes “Bristol Aircraft since 1910” Owen Thetford “Aircraft of the Royal Air Force 1919-1958” Peter Lewis “The British Bomber since 1914” Putnam 1967