グロスター ゴーントレット 

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モデルは AEROCLUB製 1/72
機体マークはデンマーク空軍

イギリス空軍最後の開放型コクピットの戦闘機。 初飛行は1928年。 イギリス空軍仕様 F.20/27に基づいて設計されたがブリストル.ブルドッグなどとの競争に敗れ、受注は得られなかった。 グロスター社はなおも開発を続け、1933年エンジンにブリストル.マーキュリーVIS2(640馬力)を搭載するに及んで空軍から24機の受注に成功した。 引き渡しは1935年5月から始まったが、この時はグロスター社はホーカー社に吸収されていた。 ホーカー社の技術を取り入れて主に胴体部分の構造を改良した機体はゴーントレット Ⅱとして204機を受注し、イギリス空軍の14の飛行戦隊に配備され最も主要な戦闘機のひとつとなった。 最後の機体の引き渡しは1937年である。 ゴーントレットは1940年7月まで中近東方面で使われ、またオーストラリア、フィンランド、南アフリカなどに供与されて第二次大戦初期に使われたほか、デンマークでも17機がライセンス生産されている。

 
性能諸元(Gauntlet Mk.2)

形式:複葉単座戦闘機  エンジン:ブリストル.マーキュリー VIS2空冷9気筒 640馬力  武装:7.7mm ヴィッカース機関銃2挺   最大速度:370km/時(高度4,816m) 上昇時間:9分(6,096mまで)   上昇限度:10,210m   航続距離:732km   自重:1,259kg  全備重量:1,800kg   全幅:9.99m   全長:8.05m   生産台数:246

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare” Vol.10 Ed.: David Donald “Encyclopedia of World Aircraft” Prospero Books 1999 Michael Sharpe “Biplanes,Triplanes and Seaplanes” Prospero Books, 2000 William Green & Gordon Swanborough “Flying Colors” Salamander Books Ltd.,London, 1981 Brian Johnson “Classic Aircraft” Channel 4 Books, 1998 Bryan Cooper & John Batchelor “Fighter” Ballantine Books, Ltd., Toronto Canada 1973 Peter Lewis “The British Fighter since 1912” Putnam 1965 “Scale Aircraft Modeling” Vol.18-6, Vol.20-.6