グロスターE28は世界で4番目に飛んだジェット機である。 最初がドイツのハインケルHe178(1939),次がイタリアのカプロニN1(1940),3番目がハインケルHe280(1941)である。
E28の誕生はグロスター航空機会社とフランク.ホイットルが彼の考案したジェットエンジンを実現するために設立したベンチャー企業"Power jets"社の共同作業の結果である。
ホイットルの初期の苦労は資金集めであった。 だれもジェットエンジンの可能性は認めながらもその実現性は薄いと見ていたのである。 ホイットルの最初のエンジンWUが動き出したのは1937年春、空軍省がこれのサポートを決めた直後であった。
1939年4月、ホイットルはグロスター社を訪れ主任技師であったジョージ.カーター達と会合した。 カーターはすぐにホイットルエンジンの将来性を認め、これを使用した航空機の開発を提案したのである。
1939年9月、イギリス空軍省はグロスター社に対してホイットルの作ったエンジンを搭載した飛行機を作るよう指示した。 要求仕様は両翼に7.6mmブローニング機関銃1挺を搭載、携行弾数は2,000発であったが、本機の主目的はジェットエンジン搭載機の飛行テストをすることにあって武器搭載はその後の研究であることも記載されていた。
ジョージ.カーターとホイットルの緊密な連携のもとに2機の試作機が作られ、1941年5月初飛行した。 テスト飛行は順調に進み、エンジン、機体ともに改良を続けていった。 2機目の試作機は整備不良のため壊れてしまったがE28は成功であるとの評価がくだされた。
このE28の改良が続けられ、イギリス初のジェット戦闘機ミーテイアの誕生につながったのである。 E28の一号機は1944年までテスト飛行を続け貴重なデータを積み重ねていった。 1946年、本機はロンドンの科学博物館に移され現在に至るまで展示されている。
形式: ジェット推進戦闘機 エンジン:ホイットルW.2/500軸流式ターボジェット推力 800kg 最大速度:750km/時(高度 3,048m) 海面上昇率 324m/分 上昇限度:9,800m 航続距離:660km 自重:1,309kg 全備重量:1,700kg 全幅:8.84m 全長:7.72m 武装:7.6mmブローニング機関銃2挺、 生産台数: 2
William Green “War Plane of The Second World War Vol.2” Doubleday & Company, 1960 Peter Lewis “The British Fighter since 1912” Putnam 1965 WikipediaーGloster E.28/39