デハビランド社のホーネットはおそらく世界でもっとも美しいスタイルをもった双発戦闘機であろう。 またイギリス空軍の最後でかつもっとも速いピストンエンジン装備の戦闘機である。 モスキートで得られた木製構造の経験を生かし、太平洋の島づたいで長大な航続距離を要する日本相手の戦闘機としてデハビランド社が自主的に始めたプロジェクトであった。 形態はモスキートによく似ていたがエンジンは強力な2,030馬力のマーリンエンジン130/131を2基搭載し4翔プロペラを駆動した。 空軍省の仕様F.12/14は本機に沿って書かれ2種類の試作機が計画された。 ひとつは単座の長距離戦闘機で20mm機関砲4門、450kg爆弾を2個搭載、もうひとつは無武装の航空偵察用であった。 初飛行は1944年7月28日。 構造は胴体は木製、翼は木金混合であった。 翌1945年4月から60機の引き渡しが始まり続いて130機の生産が行われる予定であった。 試作機は776km/時という記録的な速度を記録、実戦装備の量産機でも時速755kmに達した。 本機による最初の実戦部隊は1946年5月で、第二次世界大戦には間に合わなかったがマレーシアにおけるゲリラ掃討作戦に使用された。 本機の海軍型であるシーホーネットは着艦フックとカタパルト発進装置ならびに折りたたみ主翼が備えられ12機が発注された。 シーホーネットの最初の実戦配備は1947年6月、1955年まで使われた。
形式: 単座双発戦闘機 エンジン:ロールスロイス マーリン130/131 液冷22気筒2,070馬力2基 最大速度:755km/時(高度 6,705m) 701km/時(高度3,038m) 上昇率:1,219m/分 上昇限度:11,430m 航続距離:2,400km 自重:5,820kg 全備重量:8,036kg 全幅:13.72m 全長:11.18m 武装:イスパノスイザ20mm機関砲4門、 爆弾900kg
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