シーフューリーは当初テンペストIIの軽量化版として極東向けに計画され、1943年1月にF.2/43として出された。 初飛行は1944年9月、エンジンはブリストル.セントーラスでフューリーIとして開発が続けられた。 これにイギリス海軍が目をつけ艦載機として開発したのがシーフューリーで、これは1945年2月に初飛行した。 当初はRAF用のフューリーとともに生産される予定であったが、戦争終結にともないRAFのフューリーはキャンセルされ、シーフューリーの開発のみが続けられた。 シーフューリーの特徴は機首から操縦席まで傾斜がつけられていることであった。 これは航空母艦に着艦するときの視界確保のためである。 主翼はテンペストのものが使われ、備えられた機関砲の外側で動力式で折りたたむようになっていた。 冷却器は主翼左の前縁に設けられていた。 エンジンはブリストル.セントーラス空冷2,420馬力、5翔プロペラを駆動した。 武装は20mm機関砲4門と907kg爆弾1個を積んだ。 量産型のシーフューリーは1946年9月で朝鮮戦争で主に地上攻撃に使われたが、ソ連のミグ15を撃墜するという戦果もあげている。 その他、カナダ、オランダ、パキスタンなどでも使われている。
形式:艦上戦闘機 エンジン:ブリストル.セントーラス18気筒空冷 2,480馬力 武装:20mm機関砲4門、爆弾454kg 2個 最大速度:740km/時(高度5,486m) 上昇率 30.5m/分 上昇限度:10,912m 航続距離:1,664km 自重:4,195kg 全備重量:5,675kg 全幅:11.55m 全長:10.44m
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977
Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare” Vol.12
Peter Lewis “The British Fighter since 1912” Putnam 1965
Francis K Mason “Hawker Aircraft since 1920” Putnam Aeronautical Books 1961