ホーカー社の鬼才シドニー.カムが設計した複葉機らしからぬ洗練された機体、当時のどの戦闘機よりも速い攻撃機として一世を風靡したハートシリーズの艦上機版である。 原形のハートの構造を強化し、主翼は後方に折り畳み、海上に不時着したときのため胴体内に浮き袋を備えていた。 エンジンはロールス.ロイス ケストレル。 イギリス海軍へは1932年から就役、アークロイヤル、ヘルメスなど5隻の航空母艦に搭載され、1939年まで使われた。 合計131機がイギリス海軍に引き渡されたほかスウェーデンが4機、ポルトガルが2機を購入した。 またスペインも購入し、市民戦争で共和国軍側で使われたといわれている。
形式:複葉複座偵察機 エンジン:ロールス.ロイス ケストレル ⅡMS液冷12気筒 630馬力 武装:ヴィッカース7.7mm機関銃1挺 ルイス7.7mm旋回式機関銃1挺 50kg爆弾2個 最大速度:269km/時(高度1,524m) 生産台数: 140
Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare” Vol.19 Ed.: David Donald “Encyclopedia of World Aircraft” Prospero Books 1999 William Green & Gordon Swanborough “Flying Colors” Salamander Books Ltd.,London, 1981 Brian Johnson “Classic Aircraft” Channel 4 Books, 1998 Peter Lewis “The British Fighter since 1912” Putnam 1965