オックスフォードは1930年代にイギリス空軍から出された仕様T23/36に基きエアスピード社で開発された爆撃機の乗員養成のための双発練習機である。 母体は同社の小型旅客機AS.6エンボイで、これを新しい仕様に沿うよう改造された。 1937年6月、初飛行した後ただちに大量生産態勢に入った。 最初は二つの型すなわちMk1は射撃訓練のために胴体後部に銃座が設けられ、第二の型Mk.2は銃座のかわりに操縦席に教官と訓練生が同時に操縦桿を操作できるデイアルコントロールシステムが備えられた。 ヨーロッパに戦雲が迫っていたからである。 この種の練習機としては一時はアブロ社のアンソン機が候補にのぼったが、こちらは操縦があまりにもたやすく練習機としては不適であると判断された。
総計生産台数はで8,751機に上った。 ほぼ半分はエアスピード社の工場で作られ、残りはデハビランド社、パーシバル社などで作られた。 半数近くはカナダ、オーストラリアなどに送られ1950年代半ばまで練習機として使われている。
形式:双発多用途機機 エンジン:アームストロング.シドレー チーターX空冷375馬力2基 最大速度:301km/時(高度2,530m) 上昇時間:3.05分(高度3,048mまで) 上昇限度: 5,945m 全幅: 16.25m 全長: 10.25m 自重: 2,440kg 全備重量: 3,447kg 生産台数: 8,751
>Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977
Ed.: David Donald “Encyclopedia of World Aircraft” Prospero Books 1999
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