スーパーマリン ストランラー 

画像をクリックして拡大

モデルは MATCHBOX製 1/72

後年スピットファイヤの設計で有名を馳せたR.G.ミッチェルの手になる一連の哨戒用飛行艇の最後の機。 初飛行は1935年8月。 2基のブリストル.ペガサス Xエンジンとフェアリー.リード 3翔固定ピッチプロペラによって時速264km/時を出し、当時のイギリス飛行艇のなかで最高速となった。 金属製の胴体に翼は金属骨組みに羽布張りの構造であった。 機体が工場から出荷されるときは基地から長い間離れていてもいいように表面は防食処理が施され、上翼につけられているエンジンのサービスのためはしごを格納してある他、スペアのエンジンや補修部品まで積み込まれていた。 イギリス海軍沿岸哨戒部隊に就役を開始したのは1936年12月、1939年にサンダーランドに置き換えられるまで使われた。 第二次大戦勃発時には15機が残っており、これらは戦争初期に北海、ノルウェー方面で使われた。 本機はカナダ.ヴィッカース社で40機がライセンス生産され、そのうちの1機が現在ロンドンにあるイギリス空軍博物館に展示されている。

 
性能諸元(Stranraer)

形式:沿岸哨戒飛行艇   エンジン:ブリストル.ペガサス X 空冷9気筒 920馬力   武装:ルウィス7.7mm 旋回式機関銃3挺、450kg爆弾1個   最大速度:240km/時(海面)   巡航速度:168km/時   上昇時間:10分秒(3,048mまで)   上昇限度:5,640m   航続距離:1,600km   自重:5,108kg   全備重量:8,626kg   全幅:25.91m   全長:16.71m   生産台数:58

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977
Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare” Vol.22
William Green “War Plane of The Second World War Vol.5” Doubleday & Company, 1960
G.R.Duval “British Flying Boats and Amphibians”