ブロームウントフォス Bv P192.01 

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モデルは Planet Models製 1/72
レジンキット

 1944年春、ブロームウントフォス(B&V)社はリチャード.フォクツ博士のもとで現用のJu87スツーカ急降下爆撃機に代わる機体の開発に着手した。 時代遅れになったJu87に代わってフォッケウルフFw190戦闘機が一時的にこの代役を務めていたが、このため戦闘機部隊が過重負担になっていたのを軽減するため急降下爆撃専用機を設計をはじめたのである。  新開発機はプロペラが胴体を分断するようについているといった第二次大戦で開発された機体のなかでも極め付きに変わった構造であった。 エンジンはプロペラのすぐ後ろにおかれ操縦席は機首に置かれた。 このため操縦席からすばらしい下方視界が得られた。 主翼の両側から腕がのびてプロペラの外側から機首部分を支えるようになっていた。 主翼前縁は直線であったが後縁は大きなテーパーがついていた。 エンジン冷却器の空気取り入れ口は主翼前縁の根っこ付近に設けられていた。  武装は機首に2門の20mmMG151機関砲、主翼に2門の30mmMK108機関砲、胴体下部に500kg爆弾を吊り下げた。  第一号機はハインケルHe219夜間戦闘機やメッサーシュミットMe410双発戦闘機に採用されていたダイムラーベンツDB603Gエンジン(1,974馬力)を搭載することになっていたが、ユンカースユモ213Aを搭載することも検討されていた。 しかし連合軍による爆撃の激化によりこの種の爆撃機の開発は後回しになり、結局本機は設計図段階を超えることはなかった。  

 
性能諸元(Bv P.192 計画値)

形式: 急降下戦闘機   エンジン:ダイムラーベンツDB603液冷1,843馬力)1基   武装:30mm MK108機関砲2門、20mm MG151機関砲2門、爆弾500kg   自重:1,020kg   全備重量: 4,169kg   全幅: 13.0m   全長: 11.70m  

参考文献

Myhra, David (1998). Secret Aircraft Designs of the Third Reich. Atglen: Schiffer.
Nowarra, Heinz (1983). Die deutsche Luftrustung 1933-1945. Bonn: Bernard and Graefe.
Wikipedia