ドイツ

ドイツは第一次世界大戦頃まではフランスとならんで世界でもトップの航空先進国であったが、敗戦によるヴェルサイユ条約によって航空機の開発は厳しく制限され、とくに軍用機についてはまったく禁止された。 しかし水面下では研究は続けられ、これを日本とソ連が側面から援助していたのであるから面白い。 連合軍はドイツがヴェルサイユ条約の禁を破って軍用機の開発をしていないかどうか、ときおり航空機工場に対して抜き打ちで立ち入り検査を行っていた。 戦勝国側であった日本には抜き打ち検査の期日と場所の情報が事前に手に入る。 日本はそれをドイツ側に流していたのである。 ドイツはおかげで危ないものは隠してしまい検査の目を逃れることができた。 いっぽうソ連は自国内にドイツパイロットの訓練機関を密かに作って協力した。 ソ連としてはそれを通じてドイツの最新技術を吸収しようというもくろみがあったのである。  表向きはスポーツ機、あるいは旅客機の名目でつぎつぎと世界一流の飛行機が開発されていった。 1933年、ヒットラーがナチス党の総帥となるころにはなかばおおっぴらに空軍再建の計画が進み、ついには1935年、ヴェルサイユ条約の破棄を宣言したのである。 ドイツは当時あらゆる面で世界のトップクラスであった技術を生かし、つぎつぎと新鋭機を送り出した。 ただドイツ人の特性として技術に凝りすぎる面があって、とても間に合いそうもないものまでに開発の手を広げ、結果として力の分散を招いたようなところがあった。  

  

戦闘機

(箱の写真のものはまだ未完成)


   

爆撃機

(箱の写真のものはまだ未完成)


   

その他

(箱の写真のものはまだ未完成)

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