1926年、ユンカ―ス社は航空機史上重要な足跡を残した6人乗り輸送機F13の発展形としてW33を開発した。 主用途は軍用輸送であったが必要に応じて6座席の旅客機としても使用でき、またフロートをつけて水上機型とすることもできた。 エンジンはユンカ―ス社の液冷のL-5であったが、その後空冷エンジン搭載型が作られW34の型式名を与えられた。 この時代のユンカ―ス機の特徴ともいえる金属製の波板を全面に使用したものでお世辞にも流麗とはいいかねる外観であったが、極めて頑丈で使いやすい飛行機であった。 ドイツ空軍の早世期から終戦に至るまで輸送機としてまた航法訓練機として広く使われた。 スウェーデンでライセンス生産が行われ、K-43の型式名で3座の偵察兼爆撃機型が作られた。 そのほかにもコロンビア、フィンランドにも輸出されている。
形式: 輸送/連絡機 エンジン: BMW 132 空冷660馬力 最大速度:265km/時 上昇時間:3分14秒(1,000mまで) 上昇限度:6,300m 航続距離:900km 自重:1,700kg 全備重量:3,200kg 全幅:17.75m 全長:10.27m 生産台数:1,991
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 William Green “Warplanes of the Third Reich” Military Book Society, London 1970