ハインケル社の He P.1079は第二次大戦末期に計画されたジェット戦闘機である。 姿だけから見ると現代の戦闘機といってもおかしくはないほど洗練された形態を持った航空機である。
1945年の始め、昼間はアメリカ軍、夜はイギリス空軍の爆撃隊に毎日のように悩まされていたドイツにとって強力な迎撃戦闘機の開発は焦眉の急であった。 とくにすでに日本爆撃に使用されており、近い将来ドイツにも出現する可能性のあるボーイングB-29の高高度爆撃に対応できる強力な迎撃戦闘機が望まれていたのである。 これに応えてメッサーシュミット社からP.1110、フォッケウルフ社からTa 183、ブロームウントフォス社からP.212などが設計案が出された。 ハインケル社から出された設計案がこのP.1079で2基のジェットエンジンを備え、35度の後退角主翼とV字型の尾翼を持った夜間戦闘機であったが、終戦までに設計図段階から前進することはなかった。
形式: 双発ジェット迎撃戦闘機 エンジン: ハインケル HeS011ターボジェットエンジン(推力2865ポンド)2基 最大速度: 950km/時 全幅:13.00m 全長:14.25m 武装:30mm MK108機関砲4門
WIKIPEDIA Heinkel P.1079