ドイツのハインケル社は1944年の初めにジェット爆撃機の開発をスタートさせていた。 プロジェクト名は P 1068、型式名はHe 343であった。 20機が発注された。 開発期間の短縮と余っている材料を有効利用する目的でアラド234と同じく中翼で4基のエンジンは主翼につりさげられるなど同様なレイアウトを採用されることになった。 エンジンはユンカース ユモ 004 かハインケル HeS 011 4基で、爆弾搭載量は最大3トンに達し、フリッツ X型誘導ミサイルも搭載できる予定であった。 搭乗員は2人、操縦席は与圧されていた。
1944年終わりまでには製造の最終段階に入っていたがそこで計画がキャンセルされてしまった。 連合軍によるドイツ爆撃が激化しているおりからこれを迎撃する戦闘機の生産が急がれたためである。
He343は4つのタイプが計画されていた。 爆撃機、偵察機が1種類ずつ、戦闘機タイプが2種である。
第二次大戦が終わったあとソ連はこの設計をイリューシン IL-22の開発にとりいれ1機が製作されて飛行し、その後の発展に貢献している。
形式: ジェット爆撃機 エンジン: ユンカース ユモ 004 またはハインケル HeS 011 武装: 爆弾3,000kg 最大速度 910km/時 航続距離:2,800km 全備重量:19,550kg 全幅:18.00m 全長:16.50m 生産台数: 1
"Wikipedia"
"J. Richard Smith "Jet Planes of the Third Reich" Boylstom: Monogram Aviation Pub.