第二次大戦勃発前まではウイリー.メッサ―シュミットの設計したM.35は世界でももっとも傑出した曲芸飛行機であった。 このM.35から発展したのがBf 108 である。 低翼単葉、引っ込み脚を採用した近代的な構造で1934年春に初飛行した。 エンジンは250馬力のヒルシュ HM8Uであったが、後にアーガス As 17エンジン(220馬力)も検討された。 Bf 108 は数々の飛行記録を樹立し、ドイツ空軍にも採用され連絡用あるいは標的曳航などに使用された。 ブルガリア、ハンガリー、日本、ルーマニア、ソ連、スイス、ユーゴスラビアにも輸出されている。 第二次大戦勃発後、ロンドンのドイツ大使館が所有していた2機の Bf 108 はイギリス空軍に接収されて使われた。 生産は1942年まではドイツで行われ、その後フランスのミュローの工場で行われ、合計885機が作られた。 戦後もフランスで改良が続けられ、285機が作られ、そのうちのいくらかは今なお空を飛んでいる。
形式: 4座席汎用機 エンジン:アーガス As 10C 液冷 240馬力 最大速度:300km/時 上昇限度:5,000m 航続距離:1,000km 自重:880kg 全備重量:1,385kg 全幅:10.5m 全長:8.3m 生産台数:1,170
Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 MACH 1 (l’encycropedie de l’aviation) Vol.6 Editions Atlas