ドイツ空軍の機材調達部門の長となったエルンスト.ウーデットはドイツグライダー研究センター(DFS)を訪れたとき軍輸送としてのグライダーの活用を思い立ったのがグライダーを実戦に採用することになった最初である。 初飛行は1937年、鋼管骨組みに羽布張り構造で600kgの貨物と9人の兵員を収容することができた。
開発はDFSで行われ、生産はゴ-タ社が担当した。 第一線には1939年10月から配備された。 もっともはなばなしい活躍は1940年5月10日、夜明け前に音も無く侵入したDFS230グライダーからおどりでた72人の兵士がベルギーのエベン.エメール要塞を攻略したときである。 また同時期にオランダでもドイツ軍本体の侵攻に先立ち、重要な道路、橋の確保に大活躍をした。 しかし翌年のクレタ島攻略作戦では甚大な被害を被ったため以後はもっぱら地中海と東部戦線で輸送任務にあたった。 もうひとつの特筆すべき活躍は機首にブレーキをかけるために前方にロケットを発射するようになっていた型が作られ、イタリアのマット.グロッソに幽閉されていたムッソリーニ救出作戦に参加したことである。
形式: 攻撃用グライダー 最大滑空速度:290km/時 定常曳航速度 180km/時 自重:860kg 全備重量: 2,100kg 全幅:21.98m 全長:11.24m 武装:7.9mm 機関銃2挺、7.9mm旋回式機関銃1挺、 生産台数:1,510
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare Vol.7” Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 Gunston,Bill "The Illustrated Encyclopedia of Combat Aircraft of World War 2" O.G.Thetford & H.J.Cooper “Aircraft of the Fighting Powers”