第二次世界大戦後半、ドイツは物量をもって迫る連合軍の脅威に立ち向かわなければならなくなってしまったが、このような時期にあたってドイツの設計者は自由な発想で臨んだように見える。 いろいろな奇抜な発想のもとに開発された機体の5機種は実際に生産に移されたし、戦争が終わったときには少なくとも6つのプロジェクトが試作過程にあり20以上が研究途上にあったのである。
P.215はそのひとつ夜間戦闘機として開発されたもので無尾翼の設計で主翼は30度の後退角を持ち主翼の両先端に垂直の制御翼をもっていた。 P.215はこの目的の飛行機にしては大型で搭乗員は与圧キャビンに入った3名。 エンジンは2基のハインケル He S011ターボジェットである。 機首にはレーダーに30mm機関砲5門に2門の30mm斜め機関砲というものすごい重武装であった。
形式: 夜間戦闘機 エンジン:He S011 ターボジェット2基 武装:30mm MK103機関砲5門、20mm MG151機関砲2門 最大速度:910km/時(高度6,000m)
Myhra, David (1998). Secret Aircraft Designs of the Third Reich. Atglen: Schiffer.
Nowarra, Heinz (1983). Die deutsche Luftrustung 1933-1945. Bonn: Bernard and Graefe.