1935年、ルフトハンザ社は新たに設立された大西洋横断航空郵便サービス用として新しい水上飛行機の要求仕様を出した。 これは荒天でも発進、着水ができ、カタパルトからの発射にも耐え、500kgの貨物を搭載して時速255km以上で5,000kmを飛行できるというものであった。 ブロームウントフォス社がこれに応えて設計したものが Ha-139である。 4基のユンカ―ス.ユモ205Cデイーゼルエンジンを装備していた。 初飛行は1936年秋で1937年3月には2機がルフトハンザに引き渡され、アゾレス諸島のホルタ―ニューヨーク間のサービスに就役した。 その年の夏から秋にかけて14回の大西洋横断飛行を果たしている。 1938年春には南大西洋路線に回され、1939年7月までに100回の大西洋横断をした。 第二次大戦が始まるとすぐにHa-139の機体と搭乗員はドイツ空軍に接収され、機雷敷設用に改造され、1940年のノルウエー侵攻作戦から使用されたが、交換部品の不足からその使用は限られていた。
形式: 長距離沿岸哨戒水上機 エンジン: ユンカ―ス.ユモ 205C 660馬力4基 武装:7.5mmMG 15 旋回式機関銃4挺、 最大速度:288km/時(高度 3,000m) 巡航速度 200km/時 上昇時間:4分0秒(1,000mまで) 上昇限度:5,000m 航続距離:4,950km 全備重量:19,000kg 全幅:29.5m 全長:20.07m 生産台数: 3
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 William Green “War Plane of The Second World War Vol.6” Doubleday & Company, 1960 Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998