Ar-199は1938年、水上機の初歩の操縦ならびに航法訓練機としてAr-79軽飛行機をベースにして設計されたものである。 2機の試作機が作られ、1939年に初飛行した。 胴体前部は溶接鋼管の骨組みに軽合金の外皮貼り、胴体後部はモノコック構造、主翼は軽合金の骨組みに羽布張りであった。可動はすべて羽布張りで、カタパルトで発射できる装置がとりつけられた。 教官と生徒が並んで座り、航法訓練生は後部座席に座った。
飛行機そのもののテスト結果は上々だったが、水上機による訓練計画そのものが中止になったので量産には至らなかった。 作られた2機はドイツ空軍に引き取られ、訓練機として使われている。
形式: 複座/3座訓練用水上機 エンジン:アーガス As 410C 空冷12気筒450馬力 最大速度:226km/時(海面), 258km/時(高度 3,000m) 上昇時間:11分0秒(3,000mまで) 上昇限度:6,499m 全幅:12.70m 全長:10.57m 生産台数: 2
William Green “War Plane of The Second World War Vol.6” Doubleday & Company, 1960