何種類かブレダ社で作られた攻撃機のなかでは本機だけが実際に実戦で使われた。 登場したときは進歩的な機体であったが、第二次大戦当時にはその主な就役地である北アフリカ戦線でさえもその旧式化は覆いがたかった。 開発が始まったのは1935年、迎撃戦闘機から偵察に、さらに地上攻撃にとその目的用途は多様であった。 初飛行は1935年9月。 低翼単葉で可動部以外は全金属製のモダンなスタイルであった。 エンジンはノ-ム.ローヌ製空冷700馬力、3翔の金属製プロペラを駆動した。
Ba-65 はイタリア空軍の直ちに採用するところとなり、1936年初めには生産がはじまった。 1939年までにはエンジンに1000馬力のフィアット A80 RC41 に換装されて137機が作られた。 単座型と複座型があり、複座型は後部座席に旋回式機関銃を備えていた。 Ba-65のデビューはスペイン市民戦争である。 最初は13機が送られ、10機がそれについだが、実戦の結果、Ba-65 は攻撃機としてしか使えないことが分かった。 1940年6月の時点では約150機が主にアフリカ戦線で使われ、優勢なイギリス空軍機を相手に勇敢に戦ったが、1941年2月には最後の機体も失われてしまった。 輸出市場ではBa-65はかなりの成功を収めた。 1938年にはイラクに25機、チリに20機が輸出されたのをはじめ、翌年にはポルトガルに12機が買い取られた。 1937年には中国の国民政府軍に売るべくアメリカのプラットアンドホイットニー R-1830エンジンの搭載が検討されたが、これは実現にはいたらなかった。
形式: 地上攻撃機 エンジン:イソッタ.フラシーニK.14空冷 900馬力 武装:12.7mm 機関銃2挺 7.7mm 機関銃2挺 爆弾1,000kg 最大速度:415km/時(高度5,000m) 上昇時間:8分40秒(4,000mまで) 上昇限度:7,800m 航続距離:550km 自重:1,950kg 全備重量:2,500kg 全幅:11.9m 全長:9.6m 生産台数:220
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Enzo Angelucci & Paolo Matricardi “World War 2 Airplanes”, Rand McNally, Chicago 1978 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare” Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 Enzo Angelucci & Paolo Matricardi “Combat Aircraft of World War 2 1933-1937” Chris Dunning “Courage Alone- The Italian Air Force 1940-1943” Hikoki Publication MACH 1 (l’encycropedie de l’aviation) Vol.4 Editions Atlas