サヴォイア.マルケッテイ  SM.81 

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モデルは SUPERMODEL製 1/72

イタリアで成功した3発形式の輸送機/爆撃機である。 1935年に設計が始まったSM81は登場した当時は技術的には最先端をいくものであった。 その優秀な性能は最初はエチオピア戦線、ついでスペインの市民戦争で発揮され、それにより受注が相次ぎ534機が生産された。 しかしスペイン戦争は最新技術が提示された場ではなかった。 各国でははるかに技術が進んでおり第二次大戦勃発時には明らかに時代遅れになっていた。 当初はほとんどの第一線で使われたが、より高性能で信頼性の高いSM.79に置き換えられ、SM.81はアフリカ戦線に回されるかロシア戦線で輸送業務などの任務に後退していった。 SM81は1934年に初飛行しすぐに好評を博した民間輸送機SM.73から発展したもので3発形式、低翼単葉、木金混合構造などはそのまま引き継いだ。 同じ年の終わりには軍用機型SM.81がイタリア空軍に提示され大量生産に入った。 SM.81はピアッジョ、アルファロメオ、ノーム.ローヌの三種のエンジンを搭載するように設計されていた。 武装は機体後方上部と下部の2連装銃座を備え、胴体左右側部に1挺ずつ計6挺の機関銃と2,000kgまでの爆弾を搭載できた。 イタリア降伏時には南部に4機が残っているのみであった。   

 
性能諸元(SM-81)

形式: 爆撃機/輸送機   エンジン:ピアッジョ P.X. RC35 空冷700馬力3基   最大速度:340km/時(高度 1,000m)   航続距離:2,000km 上昇時間:12分0秒(3,000mまで)   上昇限度:7,000m   全備重量:9,300kg  全幅:24.0m  全長:17.8m   武装:7.7mm 旋回式機関銃5挺、  生産台数:584

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Enzo Angelucci & Paolo Matricardi “World War 2 Airplanes”, Rand McNally, Chicago 1978 Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 Enzo Angelucci & Paolo Matricardi “Combat Aircraft of World War 2 1933-1937” Jonathan Thompson “Italian Civil and Military Aircraft 1930-1945” Chris Dunning “Courage Alone- The Italian Air Force 1940-1943” Hikoki Publication