中島 艦上偵察機(C3N1) 

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モデルは AML製 1/72

 1935年夏、中島は日本海軍の要求に応えて2種類の艦載機の設計を提案した。 ひとつは後に三菱との競争に勝ち97式艦上攻撃機となったB5Nで、もうひとつは艦上偵察機C3Nであった。 C3Nは主脚が固定式となっており、主翼面積がB5Nよりかなり少ないほかはB5Nと基本構造は似通っていた。 艦載機として主翼は上方に折りたたむようになっており、また海上に不時着したときに浮くようになっていることも設計要求のひとつであった。 海軍の要求は全幅は14m以下、全長10m以下で乗員は3名、最高速度は380km/時、最低速度108km/時以下、航続距離2160km以上というものであった。 試作はB5Nと同じ工場で並行して行われ、1936年10月に初飛行した。 2号機がすぐ続きこれらは海軍に引き渡された。 テストは1年近く続けられ、翌年9月に97式艦上偵察機として正式に採用されたのである。 C3NはB5Nとともに中国戦線に送られ、そこで2ヶ月間実戦テストが行われたが、艦上攻撃機B5Nは偵察機としての役目も十分果し専用の偵察機は不要であることが判明したため、C3Nの生産は取りやめとなった。 作られた2機の試作機はその後上海、漢口方面で陸上基地で長い間使われた。

 
性能諸元(C3N1)

形式: 艦上偵察機  エンジン:中島光2型エンジン空冷840馬力  最大速度:385km/時  航続距離:2,214km  上昇限度:6,670m  自重:1,805kg  全備重量:3,000kg  全幅:13.95m  全長:10.00m  武装:7.7mm固定式機関銃1挺、7.7mm 旋回式機関銃1挺  生産台数:2

参考文献

Rene J Francillon “Japanese Aircraft of the Pacific War” Putnam Aeronautical Books 1988
Robert C. Mikesh “Japanese Aircraft 1910-1941” Putnam Aeronautical Books 1990