三菱 零式観測機 (F1M1)
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モデルは AV-USK製 1/72
F1M1は水上観測機という機種で大量生産された唯一の型である。 複葉という時代遅れの構造ながら傑出した運動性のよさで本来の任務である短距離の偵察以外にも迎撃戦闘機あるいは急降下爆撃機としても使われるという万能ぶりを発揮した。 昭和９年日本海軍は９５式水上偵察機の後継の仕様を愛知、三菱、川西の３社に出した。 これを受けた三菱の服部技師が設計したF1M1は中島９気筒光エンジン（820馬力）を搭載して１９３６年６月に初飛行した。 空気抵抗を減らすために上下翼間の桁の数を減らした服部技師の努力は報われ、F1M1の競争相手の愛知の設計よりはるかに高性能で海軍から零式観測機として正式採用となった。 テスト中に露呈した飛行中ならびに水上における安定性の問題を解決し、さらに強力な１４気筒瑞星エンジン（875馬力）を搭載した型がF1M2として生産に入った。 生産は当初三菱だけで行われたが、後に佐世保の第２１海軍工廠でも担当した。 F1M2は戦争全期を通じて水上機母艦、巡洋艦に搭載されたのみならず、その抜群の運動性を生かして沿岸哨戒、船団護衛、さらには爆弾を搭載して上陸作戦の援護に活躍した。 連合軍のコードネームは“ピート”である。
形式： 水上観測機 エンジン： 三菱 MK2 空冷870馬力 武装：7.7mm ９７式機関銃２挺、7.7mm９２式旋回式機関銃１挺、爆弾120kg 最大速度：370ｋｍ／時（高度 3,440m） 巡航速度 204km／時 上昇時間：5分4秒（3,000mまで) 上昇限度：9,440ｍ 航続距離：740km 自重：1,928kg 全備重量：2,855kg 全幅：11.0ｍ 全長：9.5m 生産台数：1,118
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