１９３７年三菱重工はノースアメリカン社から２機の練習機ＮＡ－１６を購入した。　その年の９月に到着したNA-16RWは450馬力のプラットアンドホイットニーR-9859CGエンジン搭載で３翔プロペラを駆動、３ヶ月遅れで到着したNA-16E3はライト R-975-E3エンジンで２翔プロペラ装備であった。 　この２機はすぐに海軍に引き渡され飛行テストが行われた。　結果は良好だったので海軍はノースアメリカン社からNA-16RWの製造ライセンスを取得、渡辺鉄工所に生産を委託した。　Ｋ１０Ｗ１の型式名を与えられ、600馬力の中島寿２改エンジンを搭載、尾部などを改造した第一号機は１９４１年に完成、続いて二式中等練習機として量産に移された。 　１９４２年１１月、２６機が完成したところで海軍の指示ですべての設計図面、製造冶具は日本飛行機に移され、１９４４年３月までにそこで１５０機が作られた。　Ｋ１０Ｗ１の連合軍のコードネームは”OAK”、中級練習機として使われた。