三菱 K3M3
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モデルは CZECK MASTER製 1/72
レジンキット
昭和３年（１９２８）、三菱はイギリスから技師ハーバート．スミスを招いて単発で操縦士のほか３人の生徒を載せる練習機の開発を自社プロジェクトで始めた。 しかし日本海軍の興味を引くまで至らず受注はならなかった。 翌年、服部技師が根本的に設計し直しＫ３Ｍ１の型式名で海軍から２機の受注に成功した。 これは高翼型で胴体は鋼製の骨組みに羽布張り、エンジンはライセンス生産のイスパノ．スイザ８気筒の液冷（340馬力）であった。 初飛行は昭和５年（１９３３）であったが、テストの結果エンジンのトラブルが多かったので、海軍はエンジンを空冷の日立天風１１（340馬力）に交換するよう指示した。 これが海軍九十式練習機一型（Ｋ３Ｍ２）として正式採用され生産に入った。 その後愛知でも作られ、最も広く使われた練習機のひとつとなった。 昭和８年に入り、陸軍も本機に興味を示し、陸軍用に設計し直した型がキ－７としてその年の暮れに完成したものの陸軍はすぐに本機に対する興味を失い、生産は海軍用だけとなった。 昭和１４年（１９３９）、エンジンを中島寿２号改（580馬力）に換装し、尾翼を大きくした型がＫ３Ｍ３として登場し、生産は渡辺鉄工所に移管された。 連合軍のコードネームは“パイン“である。
形式： 汎用輸送機 エンジン：中島寿２号改空冷９気筒 580馬力 最大速度：235ｋｍ／時（高度1,000m） 上昇時間：9分30秒（5,000mまで) 上昇限度：6,390ｍ 航続距離：800km 自重：1,360kg 全備重量：2,200kg 全幅：15.78ｍ 全長：9.54m 生産台数：624
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977
Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare” Vol.21
Ed.: David Donald “Encyclopedia of World Aircraft” Prospero Books 1999
Enzo Angelucci & Paolo Matricardi “World War 2 Airplanes”, Rand McNally, Chicago 1978
Rene J Francillon “Japanese Aircraft of the Pacific War” Putnam Aeronautical Books 1988
Robert C. Mikesh “Japanese Aircraft 1910-1941” Putnam Aeronautical Books 1990
Robert C. Mikesh “Broken Wings of the SAMURAI” Naval Institute Press, Annapolis, Maryland
岡村 純他“航空技術の全貌” 原書房
野沢 正 “Encyclopedia of Japanese Aircraft” 共同出版