スウェーデン

スウェーデンの航空機の歴史は古い。 航空機関係の技師イノック.チューリンが航空機製造会社を1914年に設立している。 この会社は1918年には従業員が1,000人に達していたが社長のチューリンが飛行機事故で死ぬとともに倒産してしまい、この後スウェーデン政府は民間の飛行機製造会社からの購入を止め、外国機のライセンス生産に移行した。 1921年にはドイツの飛行機を製造する会社が設立された。 当時ドイツは第一次大戦後のベルサイユ条約によって飛行機一切の製造を禁じられていたのでこれの回避策で、続いてユンカース機の製造会社ができた。 1930年代ナチスドイツの脅威が高まる中で、外国機に依存する懸念が高まり独自で航空機を開発する会社が設立された。これがスウェーデン航空機製造の中心となったSAAB(Svenska Aeroplan Aktierbolaget AB)の始まりである。スウェーデンは2次にわたる大戦では中立を守った国であるがスウェーデン鋼、ボフォース砲などで知られる通りもともと工業水準は高い。 第二次大戦中も優秀な航空機を開発した。 操縦席の後ろにエンジンを配置した SAAB J21戦闘機では世界で初めての射出式操縦席を備えている。      

  

(箱の写真のものはまだ未完成)