コンベアー XA-41

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モデルは ANIGRAND製 1/72
レジンキット

1942年、アメリカ空軍はプラットアンドホイットニー XR4360 空冷3,000馬力エンジンを使った単座急降下爆撃機の開発仕様を発表した。 これに対しコンベア社が提案したモデルに同年11月、試作機2機が発注され、XA-41の型式名が与えられた。 翌1943年3月、モックアップ型の審査まで進行したあとで仕様が変わり、急降下爆撃ではなく低高度地上攻撃機になった。 このため設計の見なおしが行われ、4月30日に新仕様であらたに契約が結ばれた。 9月末までには第一号機は半分は完成していたが、この頃には地上攻撃には通常の戦闘機で十分であるとの見方が強まり、本機の開発は中止すべきとの声が高くなった。 しかしもともとの本機種の提案者エコルス将軍の提言で新型ワスプエンジンのテスト用として1機だけは完成させることになった。   XA-41の操縦席は主翼の前方に配置されて良好な視界を保ち、爆弾槽と燃料タンクは胴体内に納めることができた。 初飛行は1944年2月、これに続き飛行テストがほとんど毎日続けられた。 テスト結果はきわめて良好で当初見積もり以上の成績を示した。 6月にはアメリカ空軍に受け入れられてさらにテストを続けられたが、低空の運動性能は戦闘機に劣り、爆弾搭載量は双発機に劣りでこの機種の存在価値が疑われ、本機の地上攻撃機としての開発は停止された。 試作機はプラットアンドホイットニー社に提供され1950年、スクラップにされるまでエンジンのテストベッドとして使用された。

 
性能諸元(XA-41)

形式:単座地上攻撃機   エンジン:プラットアンドホイットニー R-4360-9 ワスプメジャー28気筒空冷3,000馬力   最大速度:533km/時(海面), 581km/時(高度 4,724m )  航続距離:1,280km(爆弾450kg搭載時)  海面上昇率 832m/分   上昇時間:4分12秒(3,048mまで)   上昇限度:8,230m   自重:6,083kg   全備重量:7,376kg   全幅:16.46m   全長:14.83m   武装:12.7mm 機関銃4挺、37mm機関砲2門、爆弾450kg   生産台数:1 

参考文献

Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998
John Wegg “General Dynamics Aircraft” Putnam Aeronautical Books 1990
Wagner,Ray "American Combat Planes" Garden City: Doublday, 1982