スチンソン L-5 センチネル  

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モデルは SWORD製 1/72

1941年初飛行した本機L-5センチネルは旧機種のグラスホッパーより強力なエンジンライコニングO-435-1(190馬力)を搭載していた。 コンソリデ―テッドヴァルテイー社の1部門であるスチンソン社で開発された機体でアメリカ陸軍からO-62の型式名を与えられた。 海軍でもOY-1の型式名で使われた。 前後の複座席で両方の席に操縦桿が備えられ、風防は上部の方に広がり下方視界がきわめて良かった。 L-5B型は胴体後部の右側がそっくり開くようになっていて、そこに担架が収納でき負傷者の搬送に便利になっていた。 L-5シリーズのなかには車輪の代わりにフロートがつけられ水上機になっているものもあった。  アメリカ陸軍用のO-62を含めてL-5シリーズは1942年から1945年にかけて約3,700機が作られた。 疑いなく連合軍側でもっとも多く使われた軽飛行機で、フライングジープの愛称をつけられあらゆる戦線で使われた。 1700機以上が中国、ビルマなど東南アジア戦線で偵察、連絡、負傷者搬送など広範囲に活躍している。 イギリス空軍にも100機が送られた。   朝鮮で動乱が勃発するとL-5はふたたび引っ張り出されて使われた。 インドにも200機ばかりが輸出されているほかエチオピア、ギリシア、日本、韓国、メキシコ、フィリッピン、タイでも使われている。 

 
性能諸元(L-5)

形式: 連絡機   エンジン:ライコミング -431-1 空冷185馬力   最大速度:209km/時(海面)  航続距離:676km   上昇時間:6分24秒(1,524mまで)   上昇限度:4,820m   自重:703kg   全備重量:916kg   全幅:10.37m   全長:7.33m   生産台数:3700以上

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977
Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare Vol.16”
Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998
F.G. Swanborough “United States Military Aircraft since 1909” Putnam 1963
John Wegg “General Dynamics Aircraft” Putnam Aeronautical Books 1990