1940年暮れ、アメリカ陸軍は大型爆撃機搭乗員の訓練機の評価用としてセスナ モデル T-50を少数機発注した。 T-50はもともと1939年に5人乗りの民間輸送機として設計されたものであるが、1940年に英連邦搭乗員訓練プログラムの一環としてカナダで採用され、295馬力のライコミングエンジンを搭載したものがAT-8の型式名で33機が輸出された。 翌年にはさらに大量の受注を得たのでエンジンをジェイコブス R-775-9s(245馬力)に変え、AT-17の名で送り出された。 これらのうち550機は武器貸与法に基づきカナダに送られた。 1942年に入るとT-50はアメリカ陸軍からUC-78の型式で軽輸送機として発注を受けた。 1942年になると訓練用としての需要が減ったので受注残のAT-17はUC-78として作られた。 戦後の1949年にはすべてのUC-78は不要となり民間に払い下げられた。
形式: 軽輸送機 エンジン:ジェイコブス空冷245馬力2基 最大速度:314km/時(海面) 巡航速度 282km/時 航続距離:1,200km 海面上昇率 404m/分 上昇限度:6,706m 自重:1,588kg 全備重量:2,588kg 全幅:12.8m 全長:10.0m 生産台数:4,890
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 F.G. Swanborough “United States Military Aircraft since 1909” Putnam 1963 “Air Enthusiast” Nov./Dec. 2001