フェアチャイルド モデル 91 

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モデルは SWORD製 1/72
機体マークはスペインフランコ軍所属機

フェアチャイルド モデル91はパンアメリカン航空から南アメリカ航路のための8人乗りの飛行艇という仕様に応じて設計された。 モデル91は高翼単葉の単発飛行艇で構造は胴体後部、フラップなどの可動部が張布張りのほかは金属製であった。 降着用車輪と翼端の補助フロートは引き込み式であった。 初飛行は1935年初めと思われる。 最初の2機はパンアメリカンが引き取り、すぐブラジルの系列会社に引き渡されアマゾン川流域の路線に使われた。 1機はスペインの共和国軍に買い取られたが乗せた船がフランコ軍に接収され、モデル91はフランコ軍で使用されることになった。 日本海軍もニューヨークにあったダミー会社を通じて2機を買い輸送用飛行艇としてテスト目的に使用した。 1939年、中国相手の戦争に南京でしばらく使われたが太平洋戦争が始まる前には退いている。 

 
性能諸元(Model 91)

形式: 輸送用飛行艇   エンジン:プラットアンドホイットニー.ホーネット S2E-G空冷750馬力2基   最大速度:259km/時(海面)   巡航速度 241km/時   航続距離:1,070km   海面上昇率 256m/分   上昇限度:4,755m   自重:2,992kg  全備重量:4,763kg   全幅:17.06m  全長:14.22m 生産台数:6  

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977
Rene J Francillon “Japanese Aircraft of the Pacific War” Putnam Aeronautical Books 1988