グラマン JRF グース

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モデルは SWORD製 1/72

1937年グラマン社はモデルG-21という汎用水陸両用飛行艇を開発した。 軍でも民間でも広く使われた水陸両用飛行艇シリーズの最初である。 エンジンは2基のプラットアンド.ホイットニー空冷450馬力である。 高翼型で胴体はオーソドックスな構造で降着用車輪は胴体内に引き込まれた。 7人の乗客を乗せることができた。 1938年アメリカ海軍はこれに目を付け型名をJRFとして20機発注した。 就役は1939年に始まり戦争勃発とともに輸送、写真偵察、ターゲット曳航などいろいろなところで使われた。 110kg爆弾を積んだものから対潜爆雷を搭載した型もあった。 さらにアメリカ海兵隊、沿岸警備隊で使われたものもある。 1941年から主要生産型であるJRF-5の生産が始まった。 エンジン、偵察用カメラなどに改良を施したものである。 少なくとも50機がイギリスに送られている。  戦後もいろいろなところで重宝され1980年ころまで使われた。

 
性能諸元(JRF-5)

形式: 写真偵察用水陸両用飛行艇   エンジン:プラットアンドホイットニー R-985-AN-6空冷 450馬力 x 2   最大速度:323km/時(高度1,525m )   巡航速度:307km/時   上昇率:335m/分   上昇限度:6,405m   航続距離:1,030km   自重:2,461kg   全備重量:3,629kg   全幅:14.95m   全長:11.73m   生産台数:304

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977
Ed.: David Donald “Encyclopedia of World Aircraft” Prospero Books 1999
Enzo Angelucci & Paolo Matricardi “World War 2 Airplanes”, Rand McNally, Chicago 1978
Gordon Swanborough “United States navy Aircraft since 1911” Naval Institute Press 1968
F.G. Swanborough “United States Military Aircraft since 1909” Putnam 1963