ダグラス R3D 

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モデルは EXECUFORM製 1/72
バキュームフォームキット

ダグラス社の輸送機シリーズの中でDC-5だけがノースロップ部門で設計された。 天才設計者エド.ハイネマンの指導のもとに過去のノースロップ社の傑作機デルタやモデル7攻撃機の経験を生かし、双発で高翼型を採用した。 初飛行は1939年2月。 DC-5はただちに注目を浴び、オランダのKLMから4機を受注したほか多くの航空会社からの注文を受けた。 アメリカ海軍からもR3Dの型式で受注することに成功した。しかしテスト飛行中に構造的欠陥が発見され、その解決に手間取っているうちにヨーロッパで戦争が始まってしまった。 そのため新機種の開発より現在機種の生産に力を注ぐことが求められ、DC-5は棚上げになってしまった。 太平洋戦争が始まったとき、オランダの東インド部隊でこのDC-5が使われていたが、1942年2月、日本軍によるバタビア占領にともないDC-5が捕獲され、日本に送られた。 この機体は日本陸軍でテストされた後、無線航法の訓練機として使われた。 インドネシア方面にあったオランダのDC-5の残存機はオーストラリアに逃れ、そこで輸送機として使われた。

 
性能諸元(R3D-1)

形式: 輸送機   エンジン:ライト R-1820-44 空冷1,000 馬力2基   最大速度:356km/時  巡航速度 314km/時   全備重量:8,882kg   全幅:23.77m  全長:18.95m   生産台数:12

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977
Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998
Rene Francillon “McDonnell Douglas Aircraft since 1920” Putnam Aeronautical Books 1979
Gordon Swanborough “United States navy Aircraft since 1911” Naval Institute Press 1968