DI-6はセルゲイ.A.コチェリギンによって設計された、ソ連最後の、そして恐らくは世界で最後の複葉複座戦闘機である。 初飛行は1935年初め、エンジンはアメリカのライト.サイクロン SR-1820-F-39気筒空冷720馬力を国産化したM-25であった。 鋼管骨組みに前部はアルミ合金張り、後部は羽布張りの胴体、木製の骨組みに羽布張りの翼という構造であった。 操縦者と偵察員は背中合わせに座り、後部席は半分風防で覆われていた。 武装は7.62mmShKAS機関銃2挺(携行弾数各銃750発)を下側の主翼にとりつけ、後部座席には同口径の1挺の旋回式機関銃を備えていた。 さらに10kg爆弾を4個搭載することができた。 テストののち正式に採用され、DI-6として生産に入り満州方面軍に配備された。 ノモンハン事変では日本機と戦ったが、エンジンの馬力不足が明らかで性能が悪く、第一線からはそうそうに引き上げられ、生産も200機程度のところで停止されてしまった。 いずれにしてももう複葉機の時代ではなかったのである。
形式: 戦闘機 エンジン:M-25 空冷 725馬力 武装:7.62mm ShKAS機関銃2または4挺 最大速度:324km/時(海面) 上昇時間:10分0秒(5,000mまで) 上昇限度:8,000m 航続距離:550km 自重:1,407kg 全備重量:1,987kg 全幅:10.0m 全長:7.0m 生産台数:200以上
Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977
Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare Vol.7”
“Air International” July 1975