1939年に開発が始められた高高度戦闘機スホーイ Su-1は木製の胴体と金属製の翼を持ったスマートな機体であったが操縦席は与圧式ではなかった。 目立った点は2基のTK-2排気タービンスーパーチャージャーを備えたことであった。 試作機は1940年5月に完成、翌6月に初飛行した。 その後飛行テストは続けられたが8月に至ってテストパイロットのシェマスフスキーが車輪を出すのを忘れて着陸してしまったので機体が損傷してしまった。 修理されたあとテストが続行されたが10月に今度はエンジン故障で不時着を余儀なくされた。 その後のテスト中に高度10,000mで最高時速641kmを記録したがターボチャージャーの信頼性が低く、これを取り外すとYak-1より性能が落ちることが判明したので1941年春には本機の開発は中止されてしまった。
形式: 高高度戦闘機 エンジン:クリモフM-105P 12気筒液冷 1,049馬力 武装:20mm ShVAK 機関砲2門、7.62mm ShKAS機関銃2挺 最大速度:640km/時(高度10,000m) 上昇時間:10.33分(高度10,000mまで) 上昇限度:12,500m 航続距離:720km 自重:2,495kg 全備重量:2,875kg 全幅:11.5m 全長:8.42m 生産台数: 不明
Wikipedia
Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998