イカルス IK-2

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モデルは MERLIN製 1/72
レジンキット

1930年代の始めユーゴスラビア空軍はチェコのアビアB.H.33、フランスのドボアチンD.27など外国機のライセンス生産やイギリスから輸入したホーカー.フュ-リーなどで占められていた。 しかし多くの若い設計技術者達は自分達の手で戦闘機の設計ができるはずだと信じていた。そのひとつがコスタ.シベチェフらが設計した機関砲装備で全金属製高翼単葉戦闘機イカルス IK-1である。イスパノスイザ 12Ycrsエンジン(860馬力)搭載の第一号機は1935年4月に初飛行したが3度目のテスト飛行中に急降下から引き起こすことができずに墜落してしまった。調査の結果原因は作業不良で本質的なものではないことが判明し開発が続けられた。 IK-2と名づけられた2号機は翌年からテストが始まり、模擬空戦でイギリスのホーカー.フュ-リー戦闘機よりあらゆる面で高性能であると評価された。 しかしこの比較そのものが疑問であった。 複葉機のフュ-リーは就役してすでに6年も経っていたのである。 それでもIK-2は生産に移され1937年までには12機が完成した。 武装はプロペラ軸内に設けられた20mmイスパノスイザ機関砲1門、機首上部に備えられた7.9mm機関銃2挺であった。 1941年ドイツが侵攻してきたときはイギリスから購入したハリケーン戦闘機とともに勇敢に戦ったが長くは続かなかった。 Ik-2は主に地上攻撃に使われた。

 
性能諸元(SIM-XIVH)

形式: 単座戦闘機  エンジン: イスパノスイザ 12Ycrs液冷860馬力 最大速度: 360km/時(海面), 435km/時(高度 m) 巡航速度 250km/時 航続距離: 700km 上昇時間: 5分25秒(5,000mまで)  上昇限度: 10,500m 自重: 1,502kg 全備重量: 1,857kg 全幅: 11.40m 全長: 7.88m 武装:20mmイスパノスイザHS404機関砲1門、7.92mm機関銃2挺、 生産台数: 14

参考文献

Elke C. Weal “Combat Aircraft of World War Two”, Arms and Armour Press, London 1977 William Green “War Plane of The Second World War Vol.4” Doubleday & Company, 1960 Enzo Angelucci & Paolo Matricardi “World War 2 Airplanes”, Rand McNally, Chicago 1978 Bernard Fitzsimons ed. “The Illustrated Encyclopedia of 20th Century-Weapons and Warfare Vol.13” Chris Bishop ed.“The Complete Encyclopedia of Weapons of World War 2”, Prospero Books, 1998 Cooper,H.J..O.G.Thetford,E.J.Riding "Aircraft of the Fighting Powers"(2-65)-2